ネット上の噂、果たして電通は在日・韓国系企業なのか？

ネット上によくこんな話が出てきてびっくりしてしまうのですが、

電通が在日・韓国系企業だというのは1000％デマです。

どうも、第９代社長、成田豊氏が朝鮮半島（しかし、当時は日本統治下）の生まれだということかららしいですね？
サッカーワールドカップを無理矢理日韓にしたとか、韓国から勲章をもらったからとか、それがあるかららしいのですが・・・。

まず、日本の企業だし、成田氏も当時日本統治下にあった朝鮮半島で生まれたというだけでれっきとした日本人です。

• もし電通が在日・韓国系だったら電通から分かれて出来た共同通信もそうなってしまわないでしょうか？
• 電通の主要１０大株主に韓国系の企業はありません。在日・韓国系で知られるロッテは辛一族が27.65％で筆頭株主なのでこういうのを在日・韓国系と言うのでは？
• 確かに成田氏は韓国への思い入れが強かったようですけど、当時は日韓関係は悪くなく、たまたま韓流ブームがあったのでそれに乗っかっただけ。勲章は韓国だけでなく、日本からもローマ法王からも受けています。
• 今は韓流や韓国関連なんて金にならないから電通みたいな会社はやらないし、何よりも、成田氏も故人で昔の話です。ちなみに、当時も韓流は全然儲からなかったと言われています。

電通がマスメディアの番組制作に口出しているのではないか？

• クライアント（広告を依頼する企業のことを言います）の意向を伝えることはあるかもしれませんし、テレビ局などと打ち合わせをして要望を出すことはありますけど、さすがに指示まではできないです。また、その要望とは電通と言う会社の意向ではなくて、あくまでもクライアントと接する営業担当者の判断によります。広告会社というのは基本的に上司からの指示というのがありません。社員はクライアントに合わせて勝手に動いています。従うのはクライアントの意向です。
• 大手のマスコミもプライドがあるから電通の指示なんて聞きません。また、マスコミというのは営業が弱く、制作現場が力を持っているので制作は営業の言うことなど基本的にききません。
• ちなみに、マスメディアの人たちは「俺たちがいるから電通など広告会社は飯が食える」と思っています。マスメディアで絶大の権力を持つのは制作部門の人たちです。この制作部門の人たちは広告代理店の言うことなんかクソくらえと思っているので基本、電通の言うことは聞かないです。

マスコミを自由に操ることが出来る電通が反日民主党政権を作ったのではないか？

これもネット上で良く言われることで、民主党の黒幕が電通みたいな言い方をされることがありますけど、これは有り得ない話です。というのは、民主党を担当しているのは博報堂で電通は関わってないからです（正確には一部電通の関連会社の電通ヤング・アンド・ルビカムが担当している）。当時博報堂はエース級のクリエイティブディレクターを民主党の広告制作に投入したと言われています。電通が担当しているのは自民党です。


電通は在日・韓国企業だから日本に不利になるように動いているのではないか？

前述したように、広告業界というのは基本、上司の指示が無い業界なんです。
ＡＥ（アカウント・エグゼクティブ）制と言って、クライントの窓口となる営業担当者がクライアントの意向・要望の実現のために動いているだけで、クライアントの意向が無い限り、あるいは営業担当者が稼げないと思ったら韓国にも韓流にも関心を持ちません。韓流はもうからない仕事なので基本的にはやりません。


何故、オリンピックなど含めて何かと電通が出てくるのか？

それは単に電通でないと仕切れない仕事が山のようにあるからです。