佐喜真陣営が当選すると思っていた?まさか!
玉城陣営がリードしていたじゃないか!
て思われるかも。
実は私は、選挙が始まった頃、ソースは言えませんけど、県知事選挙前にあるところ(日本人なら誰でも知っているところ)が調査していて、それによると、佐喜真さんが〇%優勢だという結果が出ていたという話を私は耳にしました。
選挙に影響するといけないので親しい人にも言いませんでした。
しかし、自民党は当選すると思っていて大きな祝勝パーティの会場まで借りていたという話をニュースで聞き、「あの話、本当だったんだ・・・」て思いました。
なお、この調査の結果はどこでも報じられていません。
一方で佐喜真陣営の若手がこれを知っていたかどうかは分かりませんが、ネット軽視に不安を持っていもいたようです。
それで、とりあえずの浅い分析ですけど、沖縄県知事選。
結論からいいますとこのふたつ。
- 当選すると思っていた。
- ネット軽視。
両者はリンクします。
これまで自民党が勝ってきたのは、すべて若年層の支持に加えてネットだったのに、どうして自民党はそれをやってこなかったのだろう?不思議ですね?
ネット軽視の痛手
私が思うに、今の自民党員は大きく真っ二つに分かれると思います。
中選挙区時代の人からの古参の自民党員と、小選挙区になってから(あるいは、下野した後)自民党員になった人達、互いに意識がかなり違うと思います。
- 前者は党内論理優先。ネットに対して懐疑的。安倍さんをあんまり好ましく思っていない。私は石破さんに入れたのもこの人たちが中心だと見ています。
- 一方で、後者は政策優先。ネットをガンガン使う。安倍さんを支持している中心層。
従来型の後援会だよりの選挙をやってしまったな。
おそらくこの言い方は、小選挙区時代・下野したから自民党に入った人たちが古参の党員を見て感じていること。
しかし、安倍政権を支えているのは若年層であり、さらに言えば、この若年層が接するのがネットなので、
ネットに力を入れないと若年層とのパイプがなくなってしまうのです。
つまり、もう少し整理していうと、佐喜真陣営の敗因は、この若年層からすると見えない候補だったってこと。
これについてもう少し詳しくいうと、今、年齢を無視して考えても、デジタルメディアの方が閲覧・閲読率は高いのです!博報堂の調べによれば、50%以上。
今の時代、65歳以下は普通にパソコンやスマホを使うでしょう。それが50代以下になったらもっと普通に使います。
営業系や事務系の仕事だと、パソコンがないと仕事にならないからです。
マスメディア(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)とネット(パソコン、スマホなど)の比率は、
50代でも大体 60:40
40代では大体40:60
これが20代になると、大体15:85くらいまでなってしまいます。
つまり、もう今の時代、テレビや新聞で話題になることよりも、ネットで話題になること、これがとても重要なのです。ネットを使わないのは、学生時代にヘルメットを被っていた世代。自民党にも、この感覚のひとたちがのさばっているってことですね。
というのを前提において、twitterのフォロワー数を見てみます。
パヨクの法則が通じなかった選挙
もちろん、このフォロワーがすべて沖縄県民とは限りませんが、それは佐喜真陣営だって同じ。
フォロワー数は圧倒的に玉城デニーの方が多い!
この時点で自民党は警戒しないといけなかった。
名護市長選、沖縄市長選などでは全く様相は逆でした。
左翼系の定番として、何故かネットを軽視する、という傾向がありました。
候補者も自らtweetするわけでもなく、後援会がtweetとしていました。
しかし今回は逆。フォロワー数だけでなく、(もちろん過去のもたくさんあるからですが)tweet数は玉城デニー氏は佐喜眞候補の約16倍!
玉城デニー新知事は沖縄では知らない人がいない、ラジオパーソナリティとのことですが、これはネット時代ではかなりやばい。
ちなみに、安倍総理はフォロワー数、約110万。立憲民主党枝野代表は約11万、日本共産党の志位委員長が約9万で、安倍総理は圧倒的です。つまり、それだけ伝わるわけです。
安倍総理の110万はおそらく、テレビの視聴率に換算すると10~20%近くのパワーがあると推測します。
つまり、昼間のワイドショーなんかよりも、見ている人は圧倒的に多いのです。
新潟県知事選挙とは真逆
パヨクの法則をやってしまった自民党
新潟県知事選は、当選した現知事、花角さんの勝因は若年層、都市部の力だったと言われています。ホームページは地味ですが、政策もしっかり並べていました。
一方で、対する池田千賀子氏は、私のこの人を最初見た時、「マジ?これで知事になる気でいるの??」て思いました。本人には悪いけど、見るからに貧相だからです。
まがりなりにも、新潟は政令指定都市を持つ県です。上場企業が36もあり、コシヒカリに代表されるように農業も盛ん。お酒も有名です。
産業をひっぱっていく顔であるかどうか、がとても大事。
しかし、当の池田氏が主張したのは、反原発、女性の知事を!これだけでした。
見るからに、40年くらい昔の活動家がタイムスリップしてやってきたかのようでした。
今回の沖縄県知事選と新潟県知事選、両候補のホームページを並べてみました。
若年層は厳しいです。
「反原発はいいんだけど、そのあとどうするわけ?」
「女性の知事をって女性をバカにしてない?仕事が出来るから知事になるんじゃないの?」
なんて言う声も聞こえてきました。
新潟県知事選では、左翼系の評論家などが反安倍を連呼したことが失敗に至ったことをパヨク陣営はよく反省したようで、沖縄県知事選では目立った行動を控えていました。
前回の選挙であれだけ表に出てきた共産党も表向きは静かでした(共産党党内向けにはデニー氏を積極的に応援していた)
しかし、今回の沖縄県知事は全く逆でした。
- ネットに強いはずの保守系はネットに弱く、ネットに弱いはずのパヨク系が強かった。
- 新潟県知事選では池田千賀子氏は丸で知事になる準備ができてないようでしたが、玉城デニー氏は付け焼き刃っぽく、消化不良な感じはあったもの、とりあえず、ひととおりのことは取り揃えました。
- 新潟県知事選ではダサダサだったパヨク陣営、しかし沖縄県知事選では、玉城デニー氏はロック少年だった。カメラマンもちゃんと撮ってますね!
そしてこんなのも、
- 青山繁晴さんが自ら「頼まれてもいないのに勝手にやってきた」という演説。僕は青山さんは尊敬しますけど、なんであんなこと話したんだろう?
これなんてほんと、新潟県知事選でパヨク側がやったことそのものですよ。
なんでパヨクの失敗をわざわざやってしまったのか?
青山さんは、しらゆりの塔の話なんかよりも、自らの得意分野である、国防の観点から言えば良かった。なぜ?こっちにいってしまったのか?理解に苦しみます。
自民党には戦略がなかった。当選すると思っていたから。
しかし、オール沖縄は綿密に戦略を組んでいた。
ある意味、なめてかかっていたのです。